「珠」田七に込めた、品質への取り組み
田七人参は三七人参とも呼ばれることから、7年根が良品のように思われますが、
田七人参は3~5年根がもっとも有用性が高いとされ、年数よりも頭数で規格している方が確かです。
卸業である弊社には「7年根の田七」というセールスの国際電話もございますが、
よくよく確認してみると、7年根であることの担保が取れないことがほとんどです。
と言いますのも、7年根まで栽培すると根腐れを起こし、
7年の歳月を要して栽培する価値がなくなってしまうためです。
田七人参は年数ではなく、頭数での規格が原則です。
田七人参は苗から収穫まで数年かかり、その栽培には長い月日と大きな投資を要します。
一度干ばつなどの異常気象が続くと、その年の収穫だけでなく、
次の年、また次の年…と数年に渡り、収穫量に影響します。
実際に、数年前の干ばつ以降、田七人参の品薄が続き、価格高騰を招いています。
田七栽培の水源は1/5以下に枯渇し、そのためボーリングによる地下水脈の確保が急務になっています。
安易に農薬で汚染された農業用水を引くことは、有機JAS認定の農場ではできませんが、
そうでない農場では、水質検査されていない農業用水を、急場しのぎに使っているとの話もございます。
漢方卸ゑびやは有機JAS栽培認定に甘んじることなく、
社業への責任において、248項目の農薬自主検査を行っております。
有機JASマークは、農場だけでなく、
製品加工やパッケージの包装工程まで有機JAS認定施設で行った商品のみ使用が認められています。
弊社の田七人参は有機JAS認定農場で栽培され、その後の粉砕、滅菌、分包は倉庫工場で行っております。
業者様への原料提供は封を解かないため、有機JASマークを使用し卸すことができますが、
個人様の品は、封を開封して小分けするため、有機JASマークは使用していません。
一度開封すると、有機JAS認定の設備でないとマークの使用が出来ないためです。
有機JAS認定の取得には、厚生労働省の厳しい審査を通過しても、数千万円の費用が必要になります。
私ども中小企業のハードルとしては高いものの、制度自体は肯定するべき存在で、
もちろん弊社としてもJAS法は遵守しています。
願わくば、中小企業への理解も含めて、早期に法と制度が成熟されることを期待しています。
GMPマークについても、
弊社は原料の卸業(商社)であり、受託メーカー(加工業)ではないため取得しておりません。
無添加100%の素材品質をダイレクトにお伝えできればと思っております。
小分けのための有機JAS認定、GMP認定施設は自社保有しておりませんが、
有機JAS認定栽培の原料でありますこと、ご案内させていただきます。
私どもは原料卸として、機能性臨床(エビデンス)にも積極的に取り組んでおります。
近頃は個人様でも小分けではなく、
業務用袋でいただきたいとのお話を頂戴することがございます。
たしかに原料末は滅菌を施しているので、
製造から2年の長期保存いただけますが、それは未開封の状態に限ってのことです。
開封後、3ヶ月ほど経過しますと、田七人参特有の風味が弱くなり、酸化により品質が劣化します。
お体をいたわる漢方素材、田七人参ですから、開封後は出来るだけ酸化しないよう、
業務用などの大袋ではなく、30g(15g×2)の小分けにてご用意しております。
漢方卸ゑびやでは、新物の田七人参を仕入れています。
ほんの数ヶ月前まで、文山の赤土のなかで育っていた田七人参ですから、
生鮮食品を扱うように、ご提供したいと思うのです。
田七人参 珠田七(有機JAS)は、
25〜40頭の指定頭数を姿で仕入れ、
田七サポニン量は約10%、ロット毎の品質検査においてもRb1、Rg1は安定しています。
漢方素材としても知られる真珠が、私たちの姿や心を輝かせるように、
体の内から輝く田七人参となって欲しい、真珠の「珠」の字にちなみ「珠田七」と銘々しました。
「珠」には、美しい、上質、優れる、熟語「珠玉」には、山海の宝物という意味があります。
もちろん田七人参を姿=玉(珠)で仕入れる、これに掛けての「珠」でもございます。
田七人参は昔、金には換えがたいもの「金不換」と呼ばれ、珍重されてきました。
品質を追求したゑびやの珠田七、皆さまのお役に立つことがでれば何より幸甚に存じます。
田七人参 珠田七(有機JAS)の卸通販 1ケ月分 2,532円