田七人参の効果・効能
田七人参は高麗人参と同じウコギ科の多年草です。
中国の雲南省の原産で「金不換」(金には換えがたいもの)と呼ばれ、
生薬のなかでも最高級の秘薬として珍重されてきました。
高麗人参が「補気第一、精がつく」とすれば、
田七人参は、「補血第一、力があふれる」ように働くとされています。
田七人参の注目成分は、ジンセノサイドRg1、Rb1と呼ばれるサポニンです。
また、デンシチケトンやデンシチン、パナキサトリオールという田七人参特有の成分も魅力です。
その他にも、プラボノイドやカルシウム、亜鉛や鉄などのミネラルが多く含まれています。
中国では、四百年も昔から霊芝、甘草と並ぶ三大漢方として用いられてきました。
田七人参に含まれる代表的な田七サポニンがジンセノサイドRg1とRb1、
血液浄化作用と、肝機能の保護の働きが注目されています。
血液中の中性脂肪やコレステロールを体外に排出することから、血流改善・血圧安定などの
サラサラ作用をはじめ、現代人に多い狭心症や心筋梗塞の予防にもすぐれた効果を発揮するとされています。
また中国で肝炎の治療薬として有名な片仔廣(へんしこう)の主成分は田七人参です。
漢方では、「肝は目に開竅(かいきょう)する」、「目」と「肝」は繋がっているとされ、
田七人参の肝機能の向上作用は、視力の認知機能や目の疲れに良いと考えられています。
そして田七人参にだけ発見されている成分、デンシチケトンには、
血液浄化作用とともに、血小板の正常な働きを促し、止血効果も向上するとされ、
生田七に多く含まれるデンシチンには、痛み止めの作用や外傷だけでなく、
多量の飲酒などによる内臓の出血にも効果があるとされています。
さらにプラボノイドには強い抗酸化作用があり、サポニンとの相性が大変良いとされています。
近年の研究では、パナキサトリオールという田七成分が注目されています。
血中の糖を最大消費するのは筋肉ですが、高血糖の体内では筋肉での糖代謝が鈍化しており、
パナキサトリオールはこの筋肉の糖摂取を高め、糖代謝を改善、血糖値を下げる効果がわかっています。