黒枸杞の効果効能、インドにおける文献抄録

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黒枸杞の効果効能、文献抄録

2017年2月

黒枸杞の効果効能について、
インドのヒマラヤ山岳地区の国境防衛研究所での
文献を抄録いたします。

文献情報

Plant Archives Vol. 11 No.2, 2011, pp.583-586

インドのヒマラヤ山岳地区の国境防衛研究所において、
黒枸杞はインドのラダック地区のヒマラヤ高冷山岳地帯で生育する極めて有益な薬効植物として紹介、
著者:R.B. Srivastava 以下6名、インド防衛省のレー・ラダック研究所等に所属。

黒枸杞は、癌、眼科障害や血液循環の正常化にも使用されており、
その実は極めて高濃度のポリサッカロイド(多糖類)を含有し、
免疫機能においてタンパク質を活性化することにより、治癒力および身体機能を高める作用がある。
その抗酸化性のカロチノイドとフラボノイドは、
老化原因となる遊離基(フリーラディカル)から人体の被害を守る作用がある。
これらのカロチノイドの中で、特にβ-カロチノイド、ビタミンAの前駆物質は同様に視力を向上させる。
さらに、この黒枸杞はビタミンB1(チアミン)とビタミンB2 (リボフラビン)を多く含有している。
またビタミンCの含有量は乾燥品100g当り73mg で極めて高く、
鉄、亜鉛やセレニュウムの様な微量のミネラルも含有しており、
これらの成分は免疫力を向上させる。
そしてベタイン系のアルカロイドを含有する黒枸杞は、
肝臓機能を強める化合物であるコリンの生成を助ける作用がある。
さらに、性的不能の治療として、黒枸杞は男性ホルモンであるアンドロゲンの分泌を促す作用がある。
黒枸杞は白血球の数を高め免疫機能を強めるインターレクキン-2の生成を促進する作用が考えられている。
これらの効果効能が知られる黒枸杞は、米国や中国では乾燥品にして煎じ薬やハーブ茶として使用される。
また、カプセル、抽出物や錠剤品としてだけではなく、薬草として処方販売されており、
これまで毒性作用も知れていない。

黒枸杞は中央アジアが原産で、中国からアフガニスタン、カザフスタン、
キルギスタン、モンゴル、パキスタン、ロシア、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンや
インドのヒマラヤ地区の塩分を含む砂漠に生育する。
インドでは、黒枸杞は海抜約3,700 m の山岳地帯であるカラコルム地区に通常生育し、
ヒマラヤ周辺地区では海抜3,100 m のヌブラ渓谷のフンダ―やデスキット地区にも良く見受けられる。
黒枸杞の研究はまだ始まったばかりであるが、インドのヒマラヤ周辺の極めて有用な薬用植物であり、
特にラダック地区の伝統医療において代表的な存在であり、黒枸杞から薬効製剤を開発するために、
新たな生理活性成分について科学的に認証し同定することが求められている。

インドの山岳地区防衛研究所のあるレー市は2~3年前から黒枸杞の保護と
有効利用方法について幅広い見地から活動している。

以上、黒枸杞の効果効能について、
インドのヒマラヤ山岳地区の国境防衛研究所での文献抄録
https://www.ebiya.ne.jp/namakorai/kurokuko_sugata

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